帯電状態と帯電解除のルールをちゃんと確認する
2023/12/16 追記 ---
【ふるよに】ライラの風雷ゲージ管理が楽しくなる!後出し帯電解除講座 - Zicoのふるよに探検ツアー!
より詳しく解説がなされているので、こちらの記事を参照するとよい。 ちなみに、この記事を公開したのが 12/03 で、上記の記事は 12/02 に公開されていた。
そんなことある?
--- 追記終わり
帯電状態と帯電の解除は、「ライラでないメガミのカードを使ったあと、カードを横向きに倒してゲージをひとつあげる」という認識でいた。 ただ、公式の総合ルールを確認してみると、自分の認識がいくつか間違っていたことに気がついたのでまとめてみた。
参考:furuyoni_comprehensive_rule.pdf 2023/09/23 最終更新
帯電状態ってなに
10-3-1-1 帯電状態
カードは帯電状態かそうでないかのどちらかの状態である。ライラを宿しているプレイヤーが ライラでないメガミのカードを使用した時、そのカードは帯電状態になる。
帯電状態が有効となる領域では、帯電状態であるカードは縦向きに置かれ、帯電状態でないカ ードは横向きにして置かれる。
帯電状態になるのは「カードを使用した時」である。 また、「ライラでないメガミ」(自分が宿しているかは関係がない)なので、相手が宿したライラでないメガミのカードを「引用」で使った場合、そのカードは帯電する。
カードの「使用」とは
9-2 カードの使用
カードの使用の手順においてカードが<使用中>へ移動した時に、そのカードを使用したとみ なされる。
カードが<使用中>へ移動することと、カードを使用することは同義である。
《攻撃》カードの使用
『9-2-1 《攻撃》カードを使用する際の手順』には、
- カードを公開して、
- 現在の間合いの値がそのカードの適正距離に含まれており、
- カードの仕様に必要なコストを支払った場合、
公開したカードは使用したとみなし、カードを使用したプレイヤーの<使用中>に移動させる、とある。
ここで知っておきたいのは、《攻撃》がどう解決されるかは言及されていないことである(《攻撃》の解決はカードを<使用中>に移動させたあとである)。 つまり、その《攻撃》が相手に対応され、現在の間合いが《攻撃》の適正距離に含まれなくなったり、《攻撃》を打ち消されても、その《攻撃》カードは使用したとみなされる。
《行動》カードの使用
《行動》カードは《攻撃》と違って打ち消さたりしないので、コストが支払えれば(不正な使用でなければ)使用したとみなされる。
《付与》カードの使用
《付与》カードも《行動》カードと同様に、不正な使用でなければ使用したとみなされる。 納の数だけ桜花結晶をカードに乗せるのはカードを使用したあとなので、納が 0 だったり納める桜花結晶がひとつもない場合でも、使用したとみなされる。
付与札に桜花結晶が乗っているときでも帯電を解除できる。
手札を捨てたときは「使用」してない
「引用」や「無窮ノ風」でカードを捨て札にしたときは使用していないので帯電しない。
ライラのカードは常に横向きで置くことになる
帯電状態が有効となる領域では、帯電状態であるカードは縦向きに置かれ、帯電状態でないカードは横向きにして置かれる。
つまり、ライラ自身のカードや、カードの効果によって捨てられた札は帯電しないので、厳密には横向きにして置く必要がある。
ライラのカードが帯電解除できないのは明らかなので、捨てられた札はわかりやすさのため横向きにしておくといいかもしれない。
帯電を解除するタイミング
「帯電状態を解除する」とは帯電状態から帯電状態でなくなることを指す。
帯電の解除のタイミングは 3 つある。 ここは間違えやすいルールだと思う。
10-4ルール上効果の追加
・カードが<使用中>へと移動した時に帯電状態を解除できる。ただし、このタイミングで帯電状態を解除できるのは移動したカード自身のみである。この効果は状況起因で解決する。
・山札の再構成を行うことを選んだ場合、その直前に帯電状態を解除できる。この効果は入れ子解決で解決する。
・メインフェイズに標準行動を選んでいるならば、その際に「<手札>にあるカードを1枚選び、それを使用する」「未使用の切札を1枚選び、それを使用する」「基本動作を行う」といった従来の選択肢に加え、「帯電状態の解除」を選ぶことができる。
1. <使用中>へと移動した時の解除
要は「カードを使った瞬間に帯電解除できる」ということ。 より厳密には、状況起因によって帯電解除の処理が行われる。
状況起因
5-5 状況起因
以下で定められたいくつかの条件が満たされた場合、それにより生じる効果を解決する。これらの発生と解決を状況起因と呼ぶ。
何かしらの効果の解決中にこれらの効果を解決する場合、入れ子解決により解決する。複数の状況起因の条件が同時に満たされた場合、ターンプレイヤーが解決する順序を選ぶ。
入れ子解決とは、
何かしらの効果の解決中に入れ子解決による効果の解決が要請された場合、現在解決中の効果の解決を中断し、要請した効果の解決を先に行う。そして、要請した効果の解決を終えてから、中断した効果の残りを解決する。
ことである。
《攻撃》を対応した場合、《攻撃》の処理よりも対応したカードのほうが先に解決されるのは、「《攻撃》に対する《対応》」が入れ子解決で解決されると定義されているからである(9-2 カードの使用)。
帯電解除はカードを使用する前
状況起因で処理する場合、現在解決中の効果の解決を中断しなければならない。 すなわち、帯電解除は<使用中>にあるカードの効果を解決する前にしなければならない。
例えば、
- 相手の《攻撃》に対応
- 《対応》カードを解決
- 《対応》カードの帯電解除
はできない。帯電解除はカードの解決前に解決する必要がある。
2. 再構成時
特に難しい点はない。
シミュレータを使って対戦しているときに、ターン進行処理の流れで再構成してしまって帯電解除をし忘れるぐらい。
3. メインフェイズ中
メインフェイズに標準行動を選んでいるならば
ということなので、全力行動を選んだ場合は帯電解除ができない。
例えば、「制圧前進」を解決したあとに、帯電を解除してターン終了、とはできない。 「制圧前進」を見せて、帯電を解除してから「制圧前進」を解決することはできる。
事例
造花結晶がない状態で燃焼を持つカードを使用すると帯電するか?
燃焼のコストが支払えないので不正な使用であり、そのカードは手札に戻される。 したがって帯電しない。
引用を使ったときの帯電処理の流れ
- 「引用」を使用
- 「引用」の帯電解除
- 「引用」の効果で相手のカードを使用
- そのカードの帯電解除
- そのカードの効果を解決
となる。<使用中>へと移動した時の帯電解除は入れ子解決するので、カードの効果より先に帯電解除ができる(むしろ相手のカードは解決後に相手の捨て札に移動するので、帯電解除はカード解決前にしかできない)。
結局いつ帯電解除すればいいのか
初心者は「カードを使った瞬間(カードの効果を解決する前)」に帯電解除すると、解除し忘れることがなくなって良いと思う。
理想では、相手に情報を与えないためにもゲージを上げるのは遅らせたほうが良いので、ゲージを参照するカードを使用する直前に帯電解除すると良い。 「全力行動を選択したターンでは、使用する全力カード以外は帯電解除できない」ことは基本的に気にしなくて良いが、関係してくる状況は存在する。 リゲイナーから風雷撃打つ時とか……
この記事は「ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME」の画像を利用しています。
https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html